大人のバレエ初心者が上手になるにはどうしたらいいと思いますか?
上手なお姉さん、がいない大人のバレエ
子供の頃、バレエ教室には上手なお姉さんたちがたくさんいたので、お手本に困ることがなく、それぞれのいいところを真似していました。
ところが大人の初心者にはお手本になるような「上手なお姉さん」の立場の人に出会うのが難しく、限られた時間でどんどん進むレッスンで一つ一つのパをどうするのが正しいのか、どうしたら綺麗に見えるのかを捉えるのが難しいと感じます。
大人のバレエ初心者がこの記事を読むと、次のレッスンから実践できるバレエ上達へのヒントが得られます。
この記事では下記について解説しています。
- バレエ教室に行く前にちょっと考えたいこと2点
- レッスン中に意識したいこと3点
- 大人がメソッドを学ぶ意義
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この記事を読んでほしい人
この記事は、大人のバレエ初心者の方にオススメします。
大人バレエは初心者と30年以上の経験者が同じレッスンを受けることも珍しくない不思議な場所です。もふこはレッスンをしながら、大人の初心者が上達する方法はなんだろうと考えてみました。そこで、3つのポイントが見えてきました。
まずはスタジオに行く前に考えること2つ
本題に行く前に、レッスンの前に考えてほしいことが2点あります。
今日気をつけるポイントをあらかじめ決める
例えば、もふこは回転が苦手なので常にピルエットについて考えています。
毎回ピルエットのここを今日は意識してみよう、と決めて、とりあえずは回る直前までそれを考えています。最近はプレパレーションのプリエの軸足の指先まで床を踏むことを意識しています。
レッスンに行くと先生からいろんなことを言われますが、「シングルピルエットで360度回り切る」とか、「アラベスクの時の軸足を遠くに出す」とか、「シャンジュマンでジャンプした時につま先を伸ばす」など、具体的にいつ、何を意識するのか考えておくと実践しやすいです。そしてレッスン後に意識してみてどうだったかな?と振り返ることも大事です。
この自分で決めた気をつけるポイントは、レッスン前は頑張るぞと思っていても、例えば回る瞬間に意識が別のところに行ったり、レッスン中に先生に言われたことに気がとられてしまったりで意外と振り返ってみると忘れてた、ということもあります。
自分が考えていたポイントをたった一つのコンビネーションでも意識できたら良しとしましょう。
自分の体調を見極める。体調が悪い時、気分的に落ちている時に無理はしない
これは続ける上で結構大事かなと考えています。大人リーナは仕事もして、子育てもして、バレエのために家を出る前がバッタバタだったりしますよね。
体調がイマイチな時、気分が乗らない時は無理しない。やる気に満ち溢れる日は必ず来ます。
もふこは週5回レッスンに行っていた中高生の頃、なぜか火曜日の調子が悪かったです。
レッスン中に意識すべきこと3つ
ここからは実際にスタジオで意識すべきことを3つピックアップします。
床をふむ、床を使う
床を使う、とは例えばタンジュを出す時に、ギリギリまで床を擦ってオンポイントにすることです。
これはアッサンブレの時もそうですし、グランバットマンでももちろんそうです。
大人の初心者の方の踊りを見ていると、ふわふわしているというか、地に足がついてないような感じの踊りをされる方が多いです。おそらく床をしっかり使えていないのが一因なのではないかと思います。
動足だけでなく、軸足もしっかり床を感じて押す。プレパレーションで1番ポジションや5番ポジションでただ立っている時から床を感じます。
コンビネーションで右足出すのか、左足出すのかわからなくなる原因は以下が考えられます。
- ルルベが低い
- 床が使えていない
- パがわかっていない
- 方向を理解していない
1.は大人でいきなりぐいぐい高いルルベは難しいので置いておきます。
軸足で床をしっかり踏めば自然と動足が動きますし、体重がどっちに乗っているのかも意識しやすくなるのではないかと。
3.パがわかっていない、4.方向を理解していないについては後述のメソッドの話になります。
腕のポジションは限られている。基本は常にアンナバンを経由
先生や、上手な人をみてなんとなくこんな感じ〜と腕を使うのではなく、例えば第一アラベスクならプレパレーションからアンバーとアンナバンを経由して第一アラベスクの腕のポジションに行く。
トンべ、パドブレ、グリッサード、グランパドシャだったら、プレパレーションから右手だけアンバー→アンナバン→開く。開くのもあくまでもアームスの第二ポジションまでです。それ以上開く必要はなし。追っかけてくる左手もアンバー→アンナバン→開くで同じです。
これは気をつけるとかなり効果があると思っています。
バレエは全てのパについて腕の置き場所は基本的に決まっているので、それだけ頭に入っていればとんでもない腕の使い方にはならないはずです。
腕が常にどこにあるか意識します。特にセンターで横に開いた時に高すぎたり、低すぎたりする傾向があるので鏡を見て確認してみてください。腕が定まると体の方向も定まります。
先生が言ったことを丸ごと受け止めて意識してやってみる
これは、自分への指摘だけでなく他の人への指摘も含めて本当に全部です。
頭からお尻まで先生の言ってることを全部真面目に受け止めると結構濃いレッスンになるはず。自分ではできていると思い込んでいることも多いです。
先生が誰かを注意している時に自分の発表会の練習をしている人がたまにいますが言語道断。誰かへの注意も自分ごととして聞いてみてください。
メソッドを学ぶのもオススメ
大人の皆さんにこそメソッドを勉強することをオススメしたいです。
例えばセンターのジュッテ、手はどこからくるのか。顔をどちらにつけるのか。
フラッペは本当はどのような動きが正しいのか、など一つ一つ足はこうで腕はこう、というのをある程度座学で学んでおくと、スタジオであるべき姿が想像しやすくなると思います。
メソッドを学ぶ、とはどういうことか
とはいえ、バレエ学校に行ってメソッド学ぶというのは簡単ではないのでいくつか本を調べてみました。本を読んで勉強して理解を深め、スタジオで実践する、ができるのはある意味大人ならではの上達方法だと思います。
メソッドを学んでから、一つ一つのパについて曖昧だった顔の方向や手の位置がクリアになったことで、自信を持って動けるようになりました。
こちらはやや上級者向けですが、ワガノワメソッドは学ぶと大変勉強になります。
正解を知り、そこへ向かってどう動くかを考える
バレエは決まった動きの組み合わせなので、まずは一つ一つのパのあるべき姿を認識すること。それに向かってどう動くか、何を意識するかを決めてやってみることが上達の近道だと思います。
次のレッスンで実践してみてください!
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