大人がバレエ留学するとどうなる?アラフォーのバレエ学校生活体験

アラフォーのバレエ

アラフォーでバレエ留学したもふこです。

この記事では留学した学校の学費、留学生活などについてご紹介したいと思います。

 

この記事を書いている人

この記事を書いているのはこんな人です

もふこ

5歳になるちょっと前からバレエを開始。
父の転勤で新潟に転居、近所の創作バレエ教室に転籍。
新潟で大幅にレベルダウンし、戻ったスタジオの先生に「がっかりした」と言われる。
当時中1だったが、小学低学年と同じクラスに入れてもらい基礎からやり直す
その後コンクールや、地区のバレエ協会の公演に参加。
ハンガリー国立バレエ学校のTeachingとCoachingのコースでワガノワメソッドを学ぶ。

 

留学当時についてはこちらの記事をお読みください

ハンガリーのバレエ学校の指導者コース

私が行ったハンガリーのバレエ学校についてご紹介したいと思います。当時は50歳が上限のコースだったのですが、現在は45歳が上限のようです。

http://mte.eu/wp-content/uploads/2021/02/03_DC_BA.pdf

 

コース

私が入ったのはDANCER AND COACH (BA) というコースの2年めからです。BA = Bachelor Degreeのことなので、2年通えばBachelor Degreeを取得できます。

BA目的の場合は、卒業論文がありますが、学位目的ではない私は聴講生のような感じで、卒論は求められませんでした。

 

求められるバレエのレベル

このコースでバレエの上手さは特に求められません。未経験ではマズイですが、出願の時の要件はバレエの経験者であることを示す写真を添付するだけでした(当時の話です)私は舞台で踊っている写真を一枚添付しました。

毎朝バレエのクラスがありますが、クラシックバレエではなくショーダンスなどを専攻する大学生と一緒のクラスでした。

一応セメスターごとにバレエexamもあります。大人になってバレエ学校のexamを経験できるのはなかなかないと思いますので貴重な経験でした。なので、このレッスンについていけるレベルは最低必要かと思うのですが、大体大人のオープンクラスの初中級〜中級レベルだと感じました。

モダンダンスのクラスもありましたが私はほぼ未経験でした。ダンスというよりか体の動きや二人組になって体を支え合って踊ることを学ぶ、みたいな感じのレッスンでした。

 

カリキュラム

このコースのメインの授業は2年目から始まるMethodologyです。これはワガノワメソッドの教科書を1年生のものから9年生のものまでを学ぶものです。ワガノワメソッドはどの学年でどのパを何拍子の音楽で、どんなテンポで教えなければならないのかがきっちり決まっています。それを学び、実際にその学年のレッスンを見学し、模擬授業もしなくてはなりません。

このMethodologyについてはちらに

 

その他、通常のバレエレッスン、バリエーション、ピラティス、モダンダンス、Teaching/Coachingが実技としてあり、座学でダンスヒストリー、音楽、メディアリテラシーなどがありました。毎朝のバレエレッスンはハンガリー人の大学生のクラスに混ざるのでほぼハンガリー語です。先生が留学生には英語で話してくれることもありますが、ほぼハンガリー語と思って間違いないです。座学やMethodologyは英語で授業になるので、ある程度の英語力は必須です。

Methodologyの一貫として、上述の通り各学年のレッスンを見学したり、年末のくるみ割り人形のリハーサルを見学したり、その間にちょこちょこある舞台の見学をしたりがありました。

ハンガリー国立バレエのゲネプロを観る、という時間もありました。

どの教科も最後にテストがあったり、発表をしないといけなかったりします。

Methodorogyは問題が20個くらいあらかじめ提示され、その中から実際のテストで4つとか5つ出題される、という感じでした。これとっても大変でした。。このテストは筆記ではなく口述というか、実際説明してやってみせる、みたいな感じです。デベロッぺについて説明しなさい、みたいな。。どの学年でどの角度のデベロッぺで、注意点はこれで、テンポはこれで、みたいなことを先生の前で説明します。

 

学費

現在は1セメスター1875 EUR とのことなので、大体1年60万くらいかと思います。私が行った2018年は年間40万円くらいだったので値上がりしていますが、留学の学費としては安いのではないでしょうか。

 

滞在費

当時の家計簿(11月)をみると、

家賃 38700円

共益費 4386円

電気 740円

暖房 4104円

インターネット 1505円

食費 13132円

電車(1か月チケット) 4085円

こんな感じでした。ブダペストのオペラ座の真裏に住んでいたので家賃は高めだと思います。少し真ん中から離れたり、誰かとルームシェアしたりすればもっと安くすることは可能です。私は知り合いがハンガリーに住んでいたので大家さんを紹介してもらったのですが、お部屋については学校に紹介してもらうこともできるようです。また、ハンガリーの冬は長く寒いので暖房費がかなり嵩みます。

ハンガリーはアナログなので、毎月家賃を大家さんに払いにいく時にメーターの写真を撮影して持っていって、それに応じた電気代とガス代を支払う、というシステムでした。

ちなみに、家の契約時に家賃の2か月分のデポジットが必要でした。これは解約時に戻ってきました。

今は値上がりしていますが、それでもハンガリーは食費は安いです。

 

終わりに

私が行った学校について、ご紹介しました。社会情勢の変化もあり、当時より今の方が値段は上がっていますが、それでもイギリスやアメリカに行くよりは安いと思います。また、学位目的でなくても2年目から受け入れてもらえたのは良かったと思います。

これからバレリーナになるであろう生徒たちのレッスンやリハーサルを見学できたのはとってもよかったです。Methodologyは難しいのですが自分のバレエの向上にもつながります。曖昧に理解していたパが明確になる感じ。個人的に驚いたのは1年生のロンドジャンプは3拍子ではなく4拍子でレッスンするということでした・・。それまで3拍子しか記憶になくてなるほどーと思いました。その他細かい手や顔の付け方の規則がいちいち決まっていて、それが英語の教科書に書いてあるのですが、なかなか読み解くのはしんどかったです。

でも間違いなく良い体験でした!

バレエ学校の子どもたちの様子はこちら

 

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