15のオープンクラスを経験。大人になっちゃったバレエ人が思っていること

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バレエ歴35年、もふこです。
今日はバレエをずーっと続けてプロになるでも、先生になるでも、舞台関係の仕事をするでもなく大人になってしまった私が常々思っていることをいくつか書いてみたいと思います。

 

もふこのバレエ歴

もふこのバレエ経験はこんな感じです。

  • 5歳になる少し前からバレエを始める
  • 高校卒業までプロを目指して頑張る
  • バレエの先生に「プロは名前でチケット売れなきゃだめ」と言われて目が覚める
  • 1浪して大学の理系の学部⇨大学院に進む。バレエは趣味で続ける
  • 就職してもバレエは趣味で続ける
  • ハンガリーに留学してバレエのTeaching & Coachingコースを受ける
  • これまで行ったことのあるオープンスタジオは15か所以上

 

先生のイメージを再現する

レッスンでは先生が出したコンビネーションを、先生が思い描いた通りに踊る、ということを目指しております。

35年もやっていると、コンビネーションと使う音楽から、あーこれはこういう路線を目指しているのかな?とか、あの演目のあの場面の踊りっぽくやりたいんだな、という先生の考えをなんとなく察することができるようになります。

この曲は、ここにアクセントがあるからここはキープ、とか。。もちろん先生に口頭で確認をとることはできないので、踊って答え合わせするしかありません。褒められる&スルーならなんとなく合ってるのかなーてことにしています。

なので先生たちには手の細かい設定とかも最初に言ってほしい。どうしても足をどう運ぶかに生徒側もフォーカスしがちだとは思うのですが、私としては手の動きも同じぐらい大事です。正直、手を綺麗に使える人って結構少ないと思うんですが、どこに置いていいのかわからない、という生徒さんも多い気がします。

 

首めちゃ大事!

バレエは実はそれほど自由度が高くないと私は思います。足も、手も、顔も基本的にはポジションが決まっています。全てのパにこうあるべし!というものが決まっており、それを組み合わせて一つのコンビネーションが出来上がる。なので、自分の解釈を挟む余地って基本的にはない。ので、こうあるべしに一個一個動きを当てはめていけば完成するはず。。それが難しいのですが。

日本ではセンターの時に鏡で自分の姿を確認しながら踊る方が多い気がします。これ、自分もつい見ちゃうので人のことは言えないのですが、崩れる最初の原因はここにあるのではないかと。。

ハンガリーのバレエ学校で子供たちのクラスを見学しましたが、どの学年も鏡ではなく壁に向かって踊っていました。先生が指定した時とか、自習でチェックしたい時だけ鏡をみる、という感じでした。これ観た時は結構衝撃だったのですが確かに顔、体、足、手があるべき場所にあって初めてパが完成するので、中途半端に首だけ常に鏡を見ている方がおかしいのです。

スペースの問題もあると思いますが壁に向かってセンターレッスンしてはどうだろう。

まずはバーレッスンから首もセットでするのが良いと思います。大人のバレエは顔は後回しになりがちなのですがまとめて覚えておいた方が絶対に後が楽です。子供と同じですが、全部一緒にやっていればそれが自然になって無意識に顔がつくようになると思います。

 

手にこだわっています

前述の通り、トーシューズのイメージが強烈なので足にフォーカスしがちなバレエなのですが、手を上手に使える人はあまりいないと思います。

首のところで書いたように、あるべき位置は決まっているのでいちいちそこを意識する。きちんと通るべき場所を通ることを気をつけるだけでも丁寧に踊っている感じになります。

アダージオが好きなのですが、腕に重たさを感じさせるとそれっぽく見えます。ちょっと水の中で踊っている感じというか。。腕がペラペラひらひらしていると上手に見えないので、少し重ために使う。でも音には遅れない。

ジャンプ系はスモールでもグランでも手を気持ち早めに置くべき場所に置いてあげると身体が引き上がります。

 

役は与えられるもの

バレエを続けて大人になってしまった場合、大人クラスでは大人になってから始めた人たちと一緒にレッスンをしたり発表会にでたりするのは当然です。

いざ発表会、となって好きなバリエーションを踊っていいよとなると困ります。
子供の頃からやってると、役は自分で選ぶものではなく、先生から与えられるものだったからです。今の自分のレベルで、何が適しているのか先生に決めてほしい。。

なので、最近始めた人がどえらく難しいバリエーションを自分で選んで挑戦しているのをみてちょっともやっとしたりします。好きなのやれって言われているんだから自分もやったらいいんですけど、できない。ちゃんと踊れる自信がないからです。

10年くらい前は正直結構これについてイライラしていました。なーんであんな難しいのを選ぶのかな?と思ってみていました。

しかし、現在はこれもありなのかな、と考えるようになりました。プロになる準備をしているわけではないので、やりたいことをやった方がいいのかも。踊りたい演目があるならどんどんチャレンジしたほうがいいというのも理解ができます。自分のために踊るということなら。

ただ、怪我の可能性があることは注意しないといけません。

これは実際私が見たことのある状況なのですが、Youtubeで金平糖の精の動画をみて、この振り付けで踊りたい!と言った方がいました。この方はポアントで真っ直ぐ立てるかどうかというレベル。私からしたら相当の手練れでないと金平糖は難しい印象です。長いし、派手さがない割に難しい要素が詰まっています。おまけに綺麗にみせるのが難しいパドシャの繰り返しなどなど。。
で、Youtubeの振り付けそのままだと彼女には難しすぎるので、先生が所々優しい振り付けに変更を提案しました。しかし、当の本人は受け付けませんでした。Youtube通りに踊りたいのです。気持ちはわかるのですが、あまりに本人の実力以上のことをやっても正直みている側も辛いし、何より怪我につながります。バレエシューズで踊るならまだしもポアントってかなり危険です。先生が、振り付けをレベルダウンすることを提案したら素直に受け止めて欲しいです。また次回同じ金平糖を少しレベルアップして踊るということもありなのではないでしょうか。

本来は発表会で踊る演目って自分の今の実力よりちょっと上、少し頑張って完成できる、くらいが丁度いいのかなと。今の状態で完全に踊れるレベルだと成長に繋がらないし、あんまり難しすぎてもこなすのに精一杯になってしまって踊りの質には繋がらないし。。

生きている間にいろんなバリエーションを踊りたい、という気持ちもわかるので大人になってから同じバリエーションを何度もやるのは抵抗があるのかな。。

発表会で踊るのにオススメのバリエーションをピックアップしてみました

 

 

 

もふこ
もふこ

今日はただのつぶやきでした。
せっかく踊るならきちんと正確に、癖のない踊りをしたいと思ってます。

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