こんにちは。バレエ歴35年、もふこです。
夏は各地で発表会が行われています。ふだん海外で活躍している日本人ダンサーが帰国して出演したり、スペシャルなガラ公演があったりと毎週のようにどこかで何かがある忙しい時期ですね。お財布も厳しい!
観るだけではなく自分も舞台に立ちたい!次の発表会は出よう!でも何踊ればいいんだろう??という方に向け、今回は、大人から始めた人が発表会で踊るのにお勧めのバリエーションを4つピックアップしてみました。
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留学するまで
留学体験記
バリエーションはソリスト以上が踊ることがほとんど
初めに肝に銘じておきたいのは、ほとんどのソロバリエーションはバレエ団のソリストレベル以上の人が踊るものだということです。つまり、簡単なバリエーションはない。バリエーションに挑戦しているってことはそれだけですごいことなのです。
ワガノワでは日本では知られていないような細かいバリエーションがたくさん踊られているようですが、それでも上の方の生徒が踊るのではないかと思います。
難しいバリエーションをYoutubeで観たまま踊ろうとすると場合によってはケガにもつながります。
先生と相談して無理せず一部簡単な振りに変更して踊ることをお勧めします。
Youtubeに動画が上がっているような人は、子供の頃からバレエ学校で毎日毎日レッスンし、バレエ団のオーディションに合格し、その中で頭角を表してソロを踊る、またはトップまでのしあがった特別な人たちです。
同じように踊ろうとしても無理。ですがそこに少しでも近づけるようにちょっとずつ進んでいくしかありません。最初はバレエシューズで挑戦するのも良いと思います。
大人にちょっと厳しい?フロリナ姫
子供の一発目のバリエーションでよく出るのが眠りのフロリナのバリエーションだと思います。永久メイさんの動画がYoutubeに上がっています。04:31からバリエーションです
これは意外と難しいと思います。理由は
- プレパレーションしていきなりフェッテ(ポアント、あるいはルルべで一歩だして立ったまま体の向きを変える)をしないといけません。バレエシューズならそうでもないかもですが、ポアントだと結構難しい技です。
- 振付が可愛いので大人だとちょっとどすこい感が出る
上述の通り子供の一発目としてあまりにも有名になったので、あまり大人が踊るイメージがない。また、子供の生徒がいる場合に子供もブルーバードを踊る子がいる可能性が高く、比較されてしまうとかなり不利。。(自分がよければ良いのですが)
では大人は何を踊ったらいいのか。
こんな本も出ています。
テンポについて
ライモンダ、ローズアダジオなどテンポの遅いバリエーションは非常に難しいです。また、ドン・キホーテのキトリ、チャイコフスキーパドドゥなどテンポ早めも音に合わせるのが難しい。なので、ミディアムテンポのバリエーションがおすすめです。
白鳥の湖 パドトロワの第一バリエーション 難易度 ★★
マリア・ホレーワさんも高田茜さんも踊っているバリエーションです。大人が踊っても違和感がありませんし、テンポも早すぎず遅すぎず、軽やか。
この動画は最後の回転が長めのバージョンです。
細かいことに気を付けながら踊る余裕のあるテンポです。衣装はスカートタイプです。ちょっと難しいかもと思うのが、斜め前から後ずさりしてポアント5番で立ったままシャンジュマンで回転するところと、最後の回転シリーズですが、ここはポアントでしっかり立つ練習をして挑みたいところです。
上記の動画で高田さんがご出演されているのはリアム・スカーレット版の白鳥です。
ジゼル ペザントパドドゥの第一バリエーション 難易度 ★★
これも子供が最初に踊るバリエーションとしてポピュラーな気がしますが、フロリナよりは大人が踊れる度が高いと思います。個人的には結構好きなバリエーションです。
ジャンプが苦手だから・・とおっしゃる人がいますが、ジャンプが得意な人が踊るバリエーションだとは思いません。ジャンプが得意な人が踊るのはパキータのいきなりジャンプで入ってくるバリエーションみたいなのではないでしょうか。Paquita Jumping Variation で出てきました。
ジャンプは高ければ高いにこしたことはないですが、上半身を引き上げて軽く飛んでいるように工夫することはできると思います。
衣装は村娘タイプのエプロン付きのスカートが多いです。ジャンプの時のつま先に注意ですね。あとは最初のアチチュードシリーズで大きく動けるよ良いと思います。
こちらはマリアネラ・ニュネスとワディム・ムンダギロフのジゼルです。
海賊 オダリスクの第二バリエーション 難易度 ★★
少しテンポが速めですが、音がとりやすい、また難易度の高い技がそれほど入っていない踊りやすいバリエーションだと思います。身体の向きをしっかり意識してあいまいにしないことが大事だと思います。
衣装はチュチュタイプで、へそ出しの可能性もあるのが大人的にはちょっと。。ですがそこは先生とご相談しましょう。
こちらはアリーナ・コジョカルとワディム・ムンダギロフの海賊です。
ファラオの娘 アスピチアのバリエーション 難易度 ★★★
ザハロワ様の動画がありました。
これはハンガリーで4年生の子が踊っていました。
踊りやすいテンポですし、ところどころ停止する場面もあり、細かくいろいろなパが入っている楽しいバリエーションだと思います。
衣装はチュチュです。ハンガリーの4年生の子は、バロネのプリエの際に軸足のかかとまでちゃんと床につけるように注意されていました。
最後のマネージュが少し長めにとられているので、どんなコンビネーションでやるかは先生とご相談かと思います。
あまり大人で選ぶ方を観ないので、他の人とかぶる可能性が低そうです。
ザハロワ様のファラオの娘!
最後に
もふこのおすすめは最初に踊るならペザント、ちょっと慣れてるならオダリスク、そのあとファラオの娘かな。と思います。
バリエーション選びの参考になれば幸いです。
こんな本も出ています。
バリエーションの曲を集めたCDを聴いてみるのもおすすめです。
おまけ
ハンガリーに行った時に、バレエ学校の学生さんたちが練習していた作品がエスメラルダのお友達の踊りでした。
それまで観たことがなかったのですが、発表会にちょうどいいなと思いました。またここで踊られるエスメラルダのスローなバリエーションも素敵です。確か、吉田都さんが踊られていたと思います。
これはいつか踊ってみたいなーと思いました。
オススメのバレエ用品店。試着することができます。
オススメのレッスンバッグ。軽いです。
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