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発表会に申し込んだらとんでもないことに
先月のこと。
週1回のバレエレッスン後、着替えて更衣室を出たら先生が待ち構えていました。発表会でグラン・パ・ド・ドゥを踊れといいます。
昨年11月にこちらに転居し、今年の1月から通い始めたバレエ教室で、全体像がまだ見えません。子供も多いと聞いていたので発表会でメインの役をやるのは10代や20代の若者で、私たちおばちゃん軍団はみんなで楽しくコールド的な感じを想定していました。
これまでいくつかのバレエ教室に所属しましたが、なんだかんだでオープンクラスでさえどこも年功序列です。入会したばかりの新参者に大きな役が来るはずがない、と思って軽い気持ちで発表会の出演を申し込んだのでした。最後に舞台に出たのはハンガリー留学前なので、7年程前になります。そろそろ出ておかないと、この先一生舞台に乗る勇気が出ないまま、歳を取って踊れなくなってしまうと感じていたのでリハビリのつもりもありました。
私はだいぶ昔に眠りのグランを踊ったことがあるだけで、パドドゥの経験ほとんどありません。
今回はおそらく20歳くらい年下の若い男性ダンサーと組んで踊らねばならないですし、フェッテもあります。
「先生、さっきの私見てましたよね?」
私は言いました。役の話をされる前のレッスンで、16回のフェッテをみんなで練習したのです。16回も無理。10代の頃だって32回舞台で回った経験はないです。そもそも回転は苦手なんです。10代の自分ができなかったことをどうしたら今の自分ができるのでしょうか。
「今週中にその役を受けるか受けないか返事をしてほしい」と先生。その日は木曜日。あと二日!? 1週間くらい悩みたいと思いました。。
悩む
正直、やってもやらなくても後悔するなと思いました。
東京バレエ団は45歳、フランスのパリ・オペラ座バレエ団は40歳が定年です。プロでもそんな感じなのに週1しか踊らないアマチュアアラフォー婆婆バレエダンサーがたとえ発表会でもグランパなんて無謀にも程があります。そもそも踊り切る体力も皆無です。
一方、ありがたい話であることも事実です。断ったら誰か別の人に話がいくでしょう。自分がやるはずだったものを他の人がやるのを後で見ているのはいい気分ではなさそうです。
私は子供の頃からバレエをしているので、どうしても比較対象が過去の自分になってしまいます。でも、もうアラフォーでそれはどうしたって無理です。
「大人のバレエの発表会」として成立すればそれで良いのではないか? 滅多にないチャンスであることは確かだし、おまけに自分で選んだのではなく「与えられた」役です。先生たちが新参者の私にも関わらず話をくれたのです。やってもやらなくても後悔するならやった方がいいだろうと感じました。
10代、20代の自分にはなかったもの。それは人脈です。友達にレオタード屋さんがいます。グランパをやるならリハーサルで使うチュチュを作ってくれるといいます。また、同世代で仲の良いバレエの先生がおり、彼女は「できることはなんでもする」と言ってくれました。他にも色々相談に乗ってくれそうな人が思い浮かびます。この際年の功で持っている人脈をフル活用して挑めばいいのではないかと。
結論
いろいろな人の意見も聞き、そしてやっぱりやってみたいという自分の気持ちもあり、やることにしました。本番まで出来る限りレッスンを増やさねばなりません。
せっかくなのでこのブログで色々経緯を書いていこうと思います。
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